米髄膜炎感染で死者30人、患者400人超に 別の症状訴える患者も

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NECC製造の薬が感染源とみられている

NECC製造の薬が感染源とみられている

(CNN) 米国で汚染ステロイド剤の投与を原因とする真菌性髄膜炎が広がっている問題で、米疾病対策センター(CDC)は5日、これまでに死者数が30人に達し、419人に発症したと発表した。

一部の患者は髄膜炎に加え、脳の外膜と頭蓋骨(ずがいこつ)の間などにうみがたまる「硬膜外膿瘍(のうよう)」という症状を発症する事例が報告されている。

感染源は医薬品会社のニューイングランド・コンパウンディング・センター(NECC、本社マサチューセッツ州)が製造したステロイド剤で、同薬の注射を受けた可能性がある患者は全米に広がっている。

髄膜炎は一般的に、硬膜外膿瘍の合併症として知られているが、今回のケースではまず髄膜炎と診断されて治療を受け、その後膿瘍を発症する患者がいることが分かり、専門家は首をひねっている。

膿瘍は通常、磁気共鳴断層撮影(MRI)検査によって発見される。髄膜炎を発症した患者の中には、最初にMRI検査を受けた時点で膿瘍が見つからなかったにもかかわらず、2~3週間後に背中の痛みを訴えて再度MRI検査を行った結果、膿瘍が発見されるケースがあるという。

硬膜外膿瘍を発症した患者の全体数は不明だが、患者数が最も多いミシガン州では、半数近くが膿瘍を発症している。

CDCの専門家は「これは一般的な真菌性疾患ではない」と指摘している。

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