豪州閣僚、カンガルーに蹴られ負傷 首都でジョギング中に

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木の上で生活する「木登りカンガルー」 豪州

(CNN) オーストラリアの首都キャンベラ郊外で16日早朝、ジョギング中の首都特別地域政府の閣僚が野生のカンガルーと「衝突」、後ろ足で蹴(け)られるなどし、左足のふくらはぎやももの裏側に深い裂傷を負う災難があった。

被害を受けたのは環境保護などを重視する「緑の党」所属のシェーン・ラッテンベリー氏で、カンガルーは飛び跳ねながら逃げる際、少しパニック状態にあったと推測。自らは地上で身をかわそうとしたものの、カンガルーが飛び込んできて後ろ足のつめで傷を負ったと説明した。

カンガルーが近くの自然保護区方面へ逃げた後、同氏はぼう然とした状態で路上に倒れていた。その後、通りかかった車に自宅まで送ってもらい、近くの病院へ行き、傷口消毒などの処置を受けた。破傷風予防の注射もされたという。

ジョギングの際には常にカンガルーを見掛けていたが、今回のような被害は初めてとし、「大抵の動物は脅かされた時、激しく立ち向かってくる」とも語った。

同氏にぶつかったのは、キャンベラ郊外ではよくみられるオオカンガルー種の個体。特に乾燥気候となるこの時期には、草や水を求め民家の芝生にも入り込んでくるという。

カンガルーは通常、人間に危険を及ぼさないが、キャンベラの行政当局は環境上の理由などから毎年、生息数を管理するための駆除を実施している。緑の党もこの措置には反対していない。ラッテンベリー氏は、駆除の是非は論議を呼んでいるが過剰生息を示す科学的データに基づいて行われていると主張した。

同氏の交流サイト「フェイスブック」のページには「カンガルーは駆除の施策について何か訴えようとしたのではないか」と書き込んだ人物もいた。

豪州連邦政府によると、全国に生息するカンガルーは推定で約5000万頭。

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